最新設備

CT

 320列エリアディテクターCT Aquilion ONE/PRISM Editionが導入されました。
 2020年1月に販売開始されたばかりの最新のCT装置です。この装置は1回転で16㎝の幅を撮影できる320列面検出器を搭載し、脳や心臓などの臓器全体を1回転で撮影でき、低被ばく線量下で高精細な画像取得が可能です。また、血流や臓器、四肢の動きなど、動態や機能情報を可視化でき、その臨床的価値が広く認められています。
 人工知能(AI)技術の1つであるディープラーニングを応用した画像再構成技術であるAiCEを搭載し、低被ばくと画質のバランスにおいて、新しい効果を発揮します。

CT

 

 D-SPECT

 D-SPECTは心臓核医学検査に用いられる設備で、具体的には狭心症や心筋梗塞の診断時に使用します。京都府内では当院が初めての導入であり、全国でも十数台しか導入されていない極めて先進的な診断装置です。
 心臓核医学検査では、血管に注射した検査薬から放出される微量の放射線を専用のカメラで撮像することで、心臓の血液の流れや心筋の働き具合を調べることができ、当院ではこれまで年間700名あまりの患者さんに検査を行ってきました。
 従来の装置では撮像時間は20分程度で、寝台に仰向けで横になり両手を挙げた状態でじっとしていただく必要がありましたが、新機種では座ったままの状態で撮像時間も最短2分程度で終了することも可能に。患者さんの検査時における負担が大幅に軽減されました。
 また、本装置には半導体検出器を搭載しており、従来の機種と比較して圧倒的に画質が向上したことで、さらなる診断精度の上昇が見込まれます。
検査にて異常が判明すれば、心臓カテーテルなどにより治療が行われます。

D-SPECT

 

 1.5T(テスラ)MRI

 当院は平成30年4月より、最新鋭の1.5T(テスラ)MRIに生まれ変わりました。
 従来の1.5Tの画質をさらに飛躍させるMR業界最新のデジタルコイルを導入しました。このコイルを使用することにより、鮮明な画像を短時間で収集できるようになりました。
 さらに、検査中に映像と音楽を楽しむことができるシステムを導入しましたので、閉所が苦手な患者さんにも安心して検査を受けて頂けます。満足していただける画像を出せるように、日々努力してまいります。

1.5T_MRI

 

災害救護

 当院は地震等の大規模災害の際、地域の中核病院として責務を全うするための設備があります。

  1. 電力の確保
    新設のコ・ジェネレーション設備と既設の自家発電装置の活用により医療行為に最低限必要な電力を確保いたします。
  2. 水の確保
    生活用水及び浄化水については、地下水浄化システムの導入により供給が可能となりました。
  3. パイピングの設置
    災害時には一度に多くの患者さんが治療を求めて来院することが考えられます。当院はより多くの患者さんへの救急処置に対応できるよう、外来待合のフロアーに酸素吸入等が出来る設備を備えております。
  4. 一般ガス設備の全廃
    ガス設備については、災害時における危険性が非常に高いことから、業務用を除き全廃いたしました。