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教務室のひとりごと

令和7年度 77回生 入学式を挙行

近年における医療技術の進歩は目覚ましく、医療や看護を取り巻く環境は大きく変化しており、看護師の仕事についても専門性の向上が一層求められております。

赤十字看護師となる皆さんには、こうした変化をしっかりと認識していただき、医療の進歩に対応し得る高度で専門的な知識や技術の修得はもとより、人間のいのちと尊厳を大切にする心を学び、赤十字の使命を常に胸に抱きながら、充実した学生生活を送っていただきたいと思います。

辛いことや苦しいこともあろうかと思いますが、皆さんには多くの仲間がいます。
また、学校長をはじめ、先生や先輩方も必ずや厳しい中にも温かい心で皆さんを励まし導いてくださることと存じます。
お互いに助け合い、励ましあいながら、夢の実現に向かって、一歩一歩、力強く歩まれることを心から願っております。

結びに当たりまして、今日の感激と決意を忘れることなく、健康に十分留意され、3年後の春には、晴れて全員が揃って赤十字看護師として両校から羽ばたいていかれることを心から祈念し、私のお祝いの言葉といたします。

(令和7年4月8日 日本赤十字社京都府支部長祝辞から一部抜粋)

 

令和6年度 74回生 卒業式を挙行

卒業 おめでとうございます!

この3年間、皆さんに出会い、看護を学ぶ姿をそばで見ているうちに、看護の未来は輝いていると確信しました。
「支え愛、認め愛、高め愛」のスローガンを胸に、クラスのみんなで頑張ってきた経験すべてが、これからの看護人生の糧になると思っています。
卒業というゴールでもありスタートでもある今という時間に立つ皆さんに心からの祝福とエールを贈ります。

京ニ教育メソッドのひとつ「マインドマップ」
導入前夜の話

副学校長のひとりごと ~その1~

看護教員は看護学生と実習に行くと看護師の顔になる。なぜならそこには実際に病と向き合う患者さんと真剣で懸命に看護するチームがあるからだ。ちなみに私は看護学生がもつ「看護への純粋な想い」が、患者さんやチームを励ますパワーがあると信じている。臨床の現場に行くと、看護学生は普段の印象とは違っていて、キラッと光る気づきや、患者さんに触れるたとたどしいながらも優しい手に看護の真髄を感じて、私はワクワクするのだ。ともに患者さんにケアをして苦痛が緩和された際など、手を取り合って喜びを感じる場面もある。患者さんと学生の笑顔がうれしい!

看護教員が、看護実践の相棒として学生を見る目は確かだ。ところが、教員の目でもって、感性が豊かで力があると感じた学生が、一方で評価規準による実習成績が芳しくないことがあった。「悩ましい・・・、看護する力を感じたのに・・・学生の力を引き出せなかったのかな・・・」と悔やむ日々。看護実践の場は、常に患者の反応を見て、その瞬間に思考し判断しながら次のかかわりを行う。それを後から学習記録として再構成することは、自身の行動を振り返り、記憶をたどりつつ、その時なぜその行動をしたかを論理的に述べるという、複雑なプロセスでもあるのだ。記録が書けない、表現できないと悩む学生はこの複雑なプロセスに苦しんでいることも多い。

キラッと光る気づきやパワーを持つ看護学生が、もっと楽にのびのびと思考を表現できる方法はないものか、教員チーム皆で悩み、模索した。休みの日に育児雑誌を手にした私、ある母親が「マインドマップ」を使っていることを知った。「マインドマップ、試してみようか・・・」 今思えば、マインドマップで学生が変化していく方法の発見、教育の分岐点であった。 (副島)

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