自己免疫性疾患センター

 2024年から当院で自己免疫疾患センターを設立いたしました。
 自己免疫疾患は免疫が自分自身の臓器を攻撃することで発症する疾患群で、ほぼすべての診療科において診療が行われています。

 自己免疫疾患は多臓器が同時に侵され、また複数の自己免疫疾患が重複することも多いため、診療科間の連携が非常に重要になってきます。一方で、近年自己免疫疾患に対する分子標的治療薬(生物学的製剤やJAK阻害薬など)が次々と登場しており治療の専門化が進んでいます。
 当院は高い専門性を有する診療科が揃っており、また診療科間の垣根が低いことから自己免疫疾患診療を得意としています。特に、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬は、共通する分子標的治療薬を用いることが多く、普段から膠原病内科、消化器内科、皮膚科は密に連携しています。この度、これらの三科合同で自己免疫疾患センターを設立し、京都市における自己免疫疾患診療の拠点として貢献してまいります。
 これらの疾患が疑われる患者さんがいらっしゃいましたらどうぞ当院までご紹介ください。その他の診療科とも自己免疫疾患の診断・治療について情報共有し、互いにコンサルトしやすい環境を作っておりますので、上記以外の自己免疫疾患患者さんもぜひ当院にご紹介をよろしくお願いいたします。