検査部

検査部の取り組み

臨床検査室の国際規格である「ISO15189」の認定をうけ、常に検査の質の向上に取り組んでいます。

 現在、48名の臨床検査技師が勤務しており、検査だけでなく、チーム医療の一員として積極的により良い医療が提供できるよう貢献しています。また、各学会等の認定する資格を有し、安心して検査を受けられる環境づくりと、質の高い検査情報の提供に努めています。

● 検査部構成

検査部構成

● 認定資格等取得者数一覧

検査部認定資格取得状況 (単位:人)
2級臨床検査士(臨床化学、微生物、免疫血清学) 17
認定血液検査技師 1
認定一般検査技師 1
認定輸血検査技師 1
細胞治療認定管理師 2
骨髄検査技師 1
緊急臨床検査士 3
京都府糖尿病療養指導士 1
認定病理検査技師 2
細胞検査士 8
国際細胞検査士 4
認定心電図専門士 2
心電図検定1級 1
心電図検定2級 2
超音波検査士(各種領域) 11
がんゲノム医療コーディネーター 2
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 1
医療情報技師 2
初級システムアドミニストレータ 1

業務内容

● 検体検査

採取された血液や尿、便の検査を行います。
検査の項目により生化学検査・血液検査・一般検査・細菌検査に分かれます。

緊急対応 24時間、365日、緊急に対応しています。
迅速対応  各検査室とも迅速対応しています。入院患者さんに対しては午前中に、外来患者さんに対しては診察までにデータがそろっているように受付後1時間以内に結果を出し、各診察室、各病棟にてコンピューター画面上でデータ表示されます。
生化学検査 血液は、血球と血清(又は血漿)と呼ばれる成分に分けて、血清(又は血漿)成分の検査を行います。AST・ALT・LDHなどの酵素やホルモン、腫瘍マーカーなどの検査を行い、肝臓や腎臓など各臓器の機能を推測します。又、B型・C型肝炎などのウィルス感染の検査も行っています。
血液検査 血液や骨髄液などの血球の数や細胞の種類を調べています。感染症などの炎症性疾患の有無、貧血や白血病などの血液疾患を推測・鑑別するために行います。また血漿成分を用いて、血液の出血傾向もしくは血栓傾向などの凝固機能を調べたり、経口抗凝固療法のモニタリング検査を行っています。
一般検査 尿、便、髄液などの検査を行っています。検査は痛みを与えることなく出来、初診時のスクリーニング検査として行われています。髄液の検査は髄膜炎や脳出血の有無を見るために行います。
細菌検査 細菌の種類や薬に対する耐性の状況などを調べ、感染性の治療や院内感染の予防に貢献しています。

● 生理検査

生理検査では主に次のような検査を行っています。どの検査もリラックスすることが大切です。

心電図検査 心臓の働きを見るものです。苦痛の無い安全な検査で、数分で済みます。
ホルター心電図検査 小さな心電図記録計を携帯してもらい、約24時間、心電図を記録する検査です。寝ているときのような安静時や活動時の心臓の働きがわかります。
脳波検査 頭皮の上から脳の微弱な電位を記録するもので、脳の機能的な変化を調べます。
筋電図検査 筋肉の活動電位を記録し、筋肉自体の異常を調べます。
神経伝導速度 末梢神経障害の診断のために、2種類の神経を調べます。
1.運動神経障害の有無
2.知覚神経障害の有無
肺機能検査 肺から出入りする空気の量や流量を測定することにより肺の働きを調べます。
超音波検査 超音波を各臓器に発射して戻ってくる波を利用して身体の内部を調べる検査です。超音波は身体に害を及ばさないので安心して検査を受けていただけます。主に心臓、腹部、頸部、血管系の超音波検査を行っています。

● 病理検査

病理検査室は、患者さんから採取した臓器、組織や細胞を肉眼的・顕微鏡的に観察し、病気やがんの診断を行うことを目的としています。
病理検査業務は、組織検査、細胞診検査、病理解剖の3つの業務に分けられます。

病理組織検査 手術で摘出された臓器や内視鏡、針生検などで採取された組織から標本を作製し、診断します。組織診断は病理診断科の医師(病理医)が行います。病気の良性、悪性や種類、進行状況等の診断も行ない、治療方針が決定する重要な検査です。
細胞診検査 尿や喀痰等に含まれる細胞や病変部から採取した細胞を標本にし、診断します。この検査では細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師がスクリーニング(異常細胞の拾い上げ)を行い、最終的な診断は病理医が行います。
病理解剖 亡くなられた患者さんに関して、ご遺族の承諾を戴き、病気の原因究明や診断、治療が適切であったかを検討します。

● 院内検査案内